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本物の美しさを愛で、丁寧に扱う暮らし

玄関を入ったとたん、あまりにも美しい和空間が目の前に広がって思わず息を呑んでしまいました。
Iさんのお宅は築100年以上の古民家を、なるべく古材を生かし、伝統的な日本家屋の良さを大切にしながらリフォームされました。

歳月を経てきた木が醸し出す深みのある落ち着いた色合いはなんて素敵なんでしょう。季節に合わせた和のしつらいは奥様のセンスなんですね。玄関ホールから見えるストリップ階段もご夫婦のこだわりが感じられました。

「展示場のモデルハウスだと、よく階段の下が収納スペースになっているでしょ。でも便利さよりこの家全体の雰囲気と調和したシンプルな階段にしたかったから。棟梁をずいぶん、悩ませちゃったみたいだけど(笑)」と奥様。上り降りが楽なように、ゆるやかな傾斜になっているのも棟梁の気配りでしょうか。



日本の家づくりの良さを引き継ぐ一方で、現代建築と匠の技を生かし切ったトップライトも驚きでした。なんとガラス瓦が使われていて、ブラインドはリモートコントロールで開閉できるんです。そのため、玄関ホールは常に自然な明るさに包まれています。


リフォームを決められた時、「これだけは譲れない」と奥様が心に決めていたのは、広縁をつくること、だったそうです。そのご自慢の広縁の庭に面した掃き出し窓には、ロールスクリーンが取り付けられています。色目も抑えた和の色で射し込む陽光を受けて、実にやさしい濃淡をつくり出しています。「冬はまるで温室のように暖かいんですよ。」とご主人。



「木は年月が経てば縮んだり傷みもするけれど、だからこそ大切に扱って本物の風合いを楽しんで暮らしたい」と話して下さったご夫婦から、今回もたくさんのことを教わりました。
  

家具職人の息子が作った家具が置きたい!

「いま、一番幸せかもしれない!」

満面の笑顔で、おうちへの愛情を表現されるKさん。

私たちを迎えていただくやいなや、その日買ってきたばかりのピンク色のタペストリーを披露して、あっちへ飾ろうか、ここに敷こうか、それはそれは幸せそうに悩んでいらっしゃいます。

そんなKさんのおうちが建ったのは、もう2年前のこと。
新和を選んだのは、家具職人をしている息子の家具が置きたかったから。

息子さんのお薦めで、床は杉の無垢材を使用、傷がついてもいいからと塗装もしていません。





そしてキッチンには、息子さんがオーダーメイドで作ってくれた同じく無垢材のキッチンボードが、とても調和しています。

「家を建てるならこうしたい」
とずっと夢を膨らませながらたくさん情報収集してノートに残してきたという奥様。

四季折々におうちをいろどり、小物を飾るのが本当に楽しそうです。

「主人はついてこれないみたいよ」と笑う奥様に、こちらの顔もほころびっぱなしでした。




おうちは、建てるまでが夢の実現ではなくて、そこで心地よく暮らす毎日こそが幸せだということを奥様の笑顔から教わったような気がします。

この週末ももしかしたら、Kさんのおうちでは、お酒友達のご近所さんが集まって、皆がお気に入りの畳のリビングでごろりと酔いを楽しまれるのかもしれません
  

ご夫婦の趣味を生かした快適空間

Hさんご夫婦は、90坪という広い敷地内にあった築100年の母屋を思い切って取り壊し新築されました。
「やはり健康が一番大切ですから」とご主人は身体に優しい材質でゆったりと気分爽快になる家づくりを心がけられたとか。

家全体を案内していただいたのですが、ほんとうに開放感たっぷりで香しい木のにおいが気持ちよくて、まるで森林浴しているような感覚でした。



またもっとも目を見張ったのが、一階奥にあったオーディオ・ルームです。

何の知識もない私でもその素晴らしさがわかるくらいですから、好きな人はたまらないでしょう。

長年にわたって音楽を愛し、お好きなレコードやCD、装置をコツコツと集めて来られたご主人が、「いつか心ゆくまでいい音を出せる専用の部屋をつくりたい」という夢を実現されたのですね。

部屋の中はまだ整理中でしたが、いつの日かあの部屋に鳴り響く迫力ある音楽が聞こえてくるようでした。一つの趣味を追究し続ける男の人っていつまでも若々しくて、いいですよね!



とっても居心地のよさそうなリビングは和洋折衷の落ち着いた雰囲気。リビングは奥様の趣味が生かされています。

明治時代に建てられたという元の家を取り壊す時に、大黒柱として使われていた木材を利用してつくられたインテリアが生きていました。引き戸を開け放てば、リビングとつながる畳みの和室も違和感なく溶け込んでいい感じでした。

社交的な奥様は「家族ぐるみでおつき合いしているお友達を招いて、ここで音楽を聞いたり映画を観たりするのは楽しいわ」と朗らかに笑われます。とても仲のよさそうなご夫婦でした。